定例研究会


病院経営研究会の紹介

医療に関わる様々な立場の人にとって、明日の病院がもっと健全で利用しやすいものになるような勉強会を開催しています。病院の健全で安定的な経営・運営を目指し、調査や研究・研修を継続しています。

病院経営研究会(旧:病院経営研究会in京都)は任意団体として2005年4月に発足し、10年間にわたり定例研究会を開催し、医業関係者延べ約3,000人の参加があります。病院の健全で安定的な経営・運営を目指し、調査や研究・研修を続け、病院アドミニストレーターの養成、定期的な人材育成及び診療報酬改定セミナーなどに取り組んできました。また関連組織として「病院の原価計算・原価管理」をテーマとした「病院原価計算・原価管理研究会」を立ち上げるなど多様な取り組みを実施してきました。現在「一般社団法人」として設立し継続的な運営が可能となるように準備を進めております。

 

病院経営研究会の視点

「医師は医師だけ、事務方は事務方だけ自分のテクニックに従事するだけではチーム医療は成り立たない」医療現場のコミュニケーション不足の解消も研究会の一つ目標です。日本の病院経営には課題が山積みで、相次ぐ廃院、廃科。特に診療報酬の面での効率の悪い小児科、訴訟リスクの高い産科、そして救急部門は存続が難しいのが現状です。企業ならば不採算の商品は生産を中止するが医療の場合、地域の事を考えると簡単に辞められない。医師、看護師をどう確保するかも課題となっています。

あくまで『医は公益』を念頭に置いた上で、医療原価(医療行為にかかったコスト)を基にした経営が求められています。しかし、収入である診療報酬に対し、一人の患者に何がいくらかかったか、追跡できない現状があることも課題です。一般的なサービス業では、メニューの値段を見て何を提供してもらうか自分で決めます。事前の価格が明確です。しかし、医療の現場では、「とりあえず診る」ということからスタートします。料金はあとから判明しますが結果論です。もちろん公定価格のため事前に全ての情報を理解していれば、患者自身が計算することも可能です。「1割負担、3割負担だから、上限価格があるからたぶん大丈夫だ」という曖昧な認識が、社会的な医療費増加を生んでいるのかもしれません。医療費の適正化も同時に考えていかなければなりません。最適な病院経営とは・・・。これが持続可能な健全な病院経営につながると考えています。

健全経営を推進するための重要な要素として、医療原価の分析が必要です。しかし容易なことではないため、研究ではワーキンググループをつくり、ディスカッションを続けています。「メンバーが学んだ経営感覚をそれぞれの現場に持ち帰り、活かしてもらう。そんな研究会になれば」と考えています。病院の事務職員を経営の立場から養成するのも発足時の理念の一つです。医療の地域特性など学ぶことは数多くあります。「地域包括ケアとは具体的には。そしてその課題とは。」多様な事を学び合い、若い医療従事者を育てる役目を果たして行きたいと考えています。

 

会員制度について

病院経営研究会は基本会費制をとっておりません。開催されるイベントごとのお申込みで、その都度に必要な参加費をイベント当日にお支払いいただきます。医療・福祉・介護などにご関心のある方はどなたでもご参加可能です。研究会のご案内が必要な方は、お問い合わせフォームで、案内希望などと記して頂き、ご連絡頂ければ幸いです。

問い合わせフォーム

 

過去の定例会開催状況

2016年度:第87回~現在に至る
2015年度:第77回~86回を開催
2014年度:第74回~76回を開催
2013年度:第70回~73回を開催
2012年度:第65回~69回を開催
2011年度:第59回~64回を開催

過去の開催テーマはこちらから閲覧できます。>>