2005年4月設立の病院経営研究会in京都の設立理念とは。


2005年当時の研究会設立の理念です。昔を振り返れば、私はまだまだ何も知りませんでした。理解していたつもりでしたが、経験値が明らかに少なかったのが事実です。周りの皆さんも理解していないだろうなと思いながらサポートしてくれていたのでしょう。それを今さら気づいた感じです。

「医療と事業と経営の分離」

結構難しい言葉です。研究会も理念の深掘りを続けていました。分離から統合というスキームが必要だという意見もあり、この後、「分離から統合」ということになったはずです。忘れないように下記に記したいと思います。

 診療報酬の疾病別定額制の導入や、公的病院の独立法人化を迎え、我が国の病院経営を巡る状況は大きく変化しつつあります。近年の病院では、赤字問題など経営そのものが問われており、それは国民の税金や年金という財政の在り方としても関心が集まっています。非営利組織である病院に、今後、経営的な観点からメスを入れる必要があることは言うまでもありません。

このような時代の変化を受けて、「医療と事業と経営の分離」という基本的な考えが重要になり、病院経営におけるアドミニストレーションの必要性が一層高まっています。病院には固有のミッションがありますが、このミッションと経営の調和が強く望まれています。

上記のような理念と現状認識のもとで、病院経営のアドミニストレーションの確立を目指し、医療従事者、病院管理者、研究者、大学院生を構成員として、このたび、病院経営の多様な領域を理論的かつ実践的に研究する組織を発足させることにしました。

この研究会では、人的資源管理や管理会計など経営学の分野のみならず、心理学や社会学などを研究している大学教員や大学院生にも参加を呼びかけます。もちろん、現場の医療従事者は大歓迎です。

 

2010-04-30 | Posted in その他Comments Closed 

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