健康で文化的な最低限度の生活とは?


あけましておめでとうございます。2017年が始まりました。

昨年末にしていた社会福祉学の講義で、「あなたにとっての健康で文化的な最低限度の生活とは?」というテーマで、受講生にダイアログ(対話)をしてもらいました。

今までに考えたこともないテーマだったようで、意見が出てくるまでに少し時間がかかりましたが、一旦出ると、「パソコンがないと文化的とはいえない」「空調は最低限必要」「家に鍵がついている」「浴室乾燥機がないと生活できない」「今の時代、スマホはいるでしょ?」…etc、次々と意見が出始めました。

 

「健康で文化的な最低限度の生活」とは、みなさんがご存知の通り、生存権を保障する憲法第25条です。
もちろん、「
健康」も「文化的」も「最低限度」も、人によって、その中身は大きく異なります。

けれども、一つだけ共通して出てきたことがありました。

それは、「必要なときに必要な医療が受けられる」ということでした。

医療がフリーアクセスである日本では、「行きたいときに速やかに診察してもらえる」ということが当たり前のようになっています。
その体制に多くの問題点はありますが、それが一般の人たちの大きな安心感につながっているのも事実です。

大きな変化が予測されるこれからの医療制度改正。
それらは、人々の生活の安心を保ち続けることができるのでしょうか?

安心できる医療体制が、健康で文化的な最低限度の生活を保障する一つのカギになっている、医療を提供する側はそれを忘れないようにしていきたいものですね。

 

2017年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

2017-01-04 | Posted in 新着情報Comments Closed 

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