Disorder と Disability の支援の違い
「障がい者」を英語で表した場合、Disable parson という言い方が多く使われます。
けれども、相手を思いやって、もう少し丁寧に表現をする場合、a person with disability とか、a person with disorder という言い方をします。
これは、障害について話す時(だけに限りませんが…)に「people-first language」という考え方があるからです。
障がいがあるという以前に一人の人間だという考え方を前提として、障害があるということだけで考えないように気を付けるという意味を持ちます。
では、Disability と Disorder の違いはなんでしょう。
日本語ではどちらも「障害」と訳されます。
一般的に disablity は身体障害の方に使われることが多いです。
発達障害は Developmental disorder と表されます。
知的障害は Intellectual disoder / Intellectual disabilty の双方が使われているようです。
少し外れますが、精神障害は Mental illness や Mental disorder と言われます。
Disability は 能力を欠く という意味で、不可能というニュアンスをもちます。
Diorder は 秩序が乱れる という意味があり、変化の可能性が感じられます。
Disability の方へは、失われた機能を補うかたち、サポートする形の支援が必要になります。
Disorder の方へは、乱れた秩序を整える=その人に合うように環境を整える、工夫するという支援が必要になります。
当然ながら、Disability の方への支援とDisorder の方への支援のあり方は変わります。
普段あまり気にしないことですが、ことばの使い方からも「その人に合った支援」という意味を考えることができるんですね。