先延ばし行動の背景にある課題


 

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「先延ばし行動」というのをご存知ですか?
「先延ばし行動」 とは、今やらないといけないことや、将来のためにしないといけないことに手を着けられずに後回しにしてしまう行動のことです。
あぁ、あれやらなきゃ、と思いながら、ついついYoutubeを見てしまう…。まだやってないなぁと思いつつ、今日もベットに入ってしまう…。
誰もが思い当たることがあるんじゃないでしょうか?

この行動自体は別に珍しいことではありません。でも、これが慢性化していたり、大きな支障を及ぼしたりしている場合には、別の視点から見ていく必要があります。

精神保健の分野では、先延ばし行動には完璧主義が関連しているとされていました。何事も完璧に仕上げたい、でもそれができない、できない自分が許せない、という恐怖感から手を付けない という理屈です。
しかし、それ以外にも、大きく関係することがあるのとのこと。

それは「衝動性」です。「衝動性」とは、悪い結果になってしまうかもしれない行動を、あまり深く考えずに行ってしまうという行動特性のことです。

衝動性が低い人は、できなかったとき、やらなかったときの「恐れ」が行動を始める原動力になります。「怒られたら困るから」「評価が下がると嫌だから」 やろう、と、行動を開始します。でも、衝動性の強い人は、そういう「恐れ」を感じることで思考が停止してしまう傾向にあるそうです。衝動性の強い人は「恐れ」に対処することが下手で、何か他のことを行うことで悪い感情を取り去ろうとする傾向にあるようです。つまり、別のことをすることで、強い「恐れ」を見ないようにして、感情の埋め合わせをする ということです。

 

ちょうど昨日、その行動が思い当たるというクライアントさんと、これについてセッションを行いました。
まず、到達したいゴールについて考えたときに湧きあがる感情と思考について洗い出していきました。
その感情の洗い出しにたくさんの時間を費やしました。自分でも気づいていないのです。
周り周り、周り周って、ようやく辿りついたその感情、そして思考。
それは、私も、その方自身も予想していないものでした。自分自身の存在を全否定するような恐怖感がでてきたのです。
こんなに大きな恐怖があるのなら、目をそむけたくなる気持ちもわからなくはないかも…と、思うほどでした。
この自覚ができたことが、その方にとって、大きな収穫でした。

その後、これに対してどうやって取り組んでいくか、をセッションしていきます。具体的で現実的な行動について、第一歩が踏み出せそうな結果になりました。

 

「先延ばし行動」
とても目立ちにくい、わかりにくい問題です。けれど、思い当たる人は意外と多いかもしれません。
「なぜ、言われたことをしてこないのか?」「なぜ、いつまで立っても課題がしあがらないのか?」…自分以外に思いあたる部下やスタッフはいませんか?

少し気になるようなら、その問題を解決するきっかけをつかめるかもしれません。
お手伝いさせていただきます。

 

 

2016-04-10 | Posted in 組織と個人とキャリアComments Closed 

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