育つ力と育てる力

２０１７年度の就職活動が３月１日に解禁されましたね。

雪がチラつく寒い中、就活スーツ姿の学生さんたちを大勢見かけました。医療・福祉職は、一般企業の就職活動とは時期もやり方も大きく異なります。福祉職として新卒で病院に入った私は、一般就職をされる人たちがどんなふうに就職活動をされるのか、実際にはよくわかっていない部分もあるかと思います。

けれども、新入社員として社会に出る期待と緊張はどんな仕事も同じです。

新入社員はやる気に満ち溢れています。おそらく誰もが「成長したい」「向上したい」　という気持ちを持っています。
それと同じくらいに、大きな大きな不安を抱いています。「失敗したらどうしよう」「わからなかったらどうしよう」…。
不安感と戦いながら一生懸命日々を過ごしています。

成長意欲、自分自身で育ちたいと思う力、はとても大切なものです。なぜなら、これがないと成長しないからです。

けれども、もっと必要なことは、周りがその育つ力を助けることです。
励まし、注意し、見守り、フォローする、という、周りがその人を育てようとする力です。

この、育つ力と育てる力には相互作用があります。

「今年の新人は意欲がない」と評価する前に、自分がどんなふうに人を育てようとしているのかを見直す必要があります。

せっかくの新鮮なエネルギー、上手に育てていきたいものです。

就職活動中の学生さんたちに良い結果がもたらされますように。

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